天羅万象 リプレイ 3

天羅万象 リプレイ3

キャラ紹介
塵(世捨て人)
サムライを捨てた男、過去に傭兵部隊「紅夜叉」にいた

神封寺 景(サムライ)
女性、弱い者を嫌う
恋人が死んだという過去をもつ

響(鎧狩り)
16の男の子
ヨロイをあるサムライに斬られてから落ち武者となり鎧狩りになった

篠(忍)
16歳のクノイチ
今は何故か相馬家の目付に(苦笑)

戦場
野ヨロイ「黒鉄」の動きが停止し、黒田の陣では戦勝の宴が催されていた
「景」と「響」は今回の主役ということで黒田の武将から次々と酒をつがれる
そしてひとり「塵」だけが黒鉄の前で酒を飲んでいた
その目にはなんとも言えないやるせない思いが見える
…そして戦場の夜はふけていった

相馬の領地
いつものように「篠」が軍師に報告に行く
(かよ)「野ヨロイの暴走は…というわけで止めました」
(軍師)「うむ、ご苦労」

相馬の村
「篠」がいつものように真田への報告を矢文で送ろうとすると、もうひとつどこかで聞いたような声が聞こえる
(篠)「(この声は「せむし」)」
「篠」は矢文は中断して直接報告に行く
(たえ)「今日の報告に来ました」
(真田)「うん、ごくろうさん!」
(たえ)「こちらの方は?」(せむしを指す)
(真田)「わしの知り合いだ、気にするな」
(たえ)「では失礼します」

その後「篠」は黒田領、沼田城で何故か宿をとる

戦場朝(奇襲)
陣は静まりかえっていた…が、遠くで馬のいななきが聞こえる
起きるPC達、「景」と「響」は天幕の外でいななきのする方を見る
「塵」も起きる
するとその直後、火矢が飛んでくる
そして、赤い甲胄を来た武者を戦闘に尼野軍の騎馬隊の突撃が…
陣のあちこちで「奇襲だぁ」「尼野軍だぁ」などと騒ぎ混乱している
その場に立ち尽くす「響」、黒田の殿さまの所に急ぐ「景」
(塵)「(騎馬隊の先頭を見て)あれは…ま・さ・む・ね…」
「響」は「塵」のいる場所に移動
すると黒田の陣を迂回するように高速に移動する影がひとつ、それを確認する「響」と「塵」
そしてその影の後を追う二人…しかし影の動きが早すぎてついてゆくことができない

一方「景」は殿を守る旗本衆と一緒に殿を守っていた
(旗本)「殿、こちらです早く」
(殿)「うむわかった、」
しかし、逃げようとする黒田の殿の退路にひとつの赤い甲胄を来た男が立ちふさがっていた
その者は、後ろから切り付けてくる者達を見ることもせず刀を動かして斬っている
(旗本)「そこをどけー」赤い甲胄に付ける旗本
しかし、旗本の刀が赤い甲胄の者を斬ろうとしたその時、旗本は崩れ落ちた
(景)「(で、できる)」
そして「景」が赤い甲胄の者と黒田の殿の間に立ちふさがる
サムライ化する「景」
(景)「じゃまだぁ!」
「景」の刀は赤い甲胄の男を斬った…しかしその者は崩れ落ちることはなかった
(赤い甲胄)「かゆいな」
赤い甲胄の者の刀が「景」を切る
一撃で膝をつく「景」(このままでは死ぬ)
その時、「景」のうしろをすごい早さで影を通り過ぎる
それは、赤い甲胄を来た、影だった
(景)「(金剛機!)」
そして黒田の殿の体が真っ二つになり、崩れ落ちた

すると目の前の赤い甲胄の者が叫んだ
(赤い甲胄)「黒田の殿は討ち取ったぁ、ものども引くぞぅ!」
その声と同時に尼野軍はひいていった

立ち尽くす「塵」と「響」、そして深手をおった「景」
この3人の背後から声が聞こえる
(声)「すぐさま、相馬の呉城までお戻りください、殿がお待ちです」
3人のPCは忍につれられ呉城にゆく

黒田領沼田城
「篠」は久しぶりにすがすがしい朝を迎えていた(そのころほかの3人がとんでもないめに合っているとも知らないで…(笑))
「篠」のそばで声がする
(声)「至急、相馬の呉城までお戻りください」

相馬領呉城
ここは相馬の主城、呉城
PC達が一同に会する
城内では、軍議の真っ最中である
領主「輝元」軍師「元春」などを中心に軍議が行われている
真田の姿も見える、いつになく真面目だ

現在の状況
尼野軍は3方面(黒田、相馬、武田)に同時に軍を進行
黒田側では、奇襲により黒田領主が討ち死
相馬側では、尼野軍が侵攻中
武田側では、すでに武田の居城「新田城」まで尼野軍は進撃して、只今篭城中

PC達も軍議の様子を眺めている
一通り軍議が終わると軍師がPC達を呼ぶ

(軍師)「お前達も戦に参加してもらいたいのだが…お願いできるか?」
(響)「は!わかりました」
(軍師)「それはありがたい、で、「景」殿はすまぬが黒田軍へお願いする」
(景)「なぜ、私だけが黒田に?」
(軍師)「なんでも、先の野ヨロイの騒動の時の活躍にたいそう関心させられたらしく、黒田の者達もぜひにと、いうことなのだそうだ」
するとそこに甲高い声が割ってはいる
(静姫)「景様の活躍に我が黒田の武将、心打たれました。あなたがいてくれれば、黒田の士気も上がるというもの。是非お願いします」(ゆっくりした口調)
そこにもう一人聞きなれない声の者が来る
(若武者)「私からもお願いする。あっ、これは失礼、私は亡くなった黒田成吉の弟、黒田成正にございます。私もあの時のあなたの活躍には感服いたしました、なにとぞ、我が黒田の者と一緒に来ていただきたい」
(景)「ん〜、わかりました、私は成正殿と一緒に行きましょう」
(成正)「これはありがたい、よろしく頼みます」
すると今度は聞きなれた声が
(真田)「おれもおもしろそうだから、そっちに行ってもいいかい?」
(成正)「しかし、元春殿が許しますまい」
(軍師)「いや、真田よ行ってもよいぞ、それより成正殿こちらこそよろしくお願いします」
(成正)「これはかたじけない」
※ これは行ってみれば、真田がいても扱いづらいから、どこにでもいってしまえってことね

そして「篠」はそのまま「塵」の目付として相馬軍に加わる
こうしてPC達は2手に別れることになる

2日後
黒田側
進軍してくる尼野7千を黒田は2千5百で迎え撃つ
尼野、黒田両軍陣を張り対峙、していた時、真田が成正に相談をもちかける
(真田)「このまま戦っても勝ち目はありません、ここは奇襲をするのがよろしいかと…」
(成正)「しかし、どのように奇襲をしかける?それに奇襲をしかけるにも陣をしいてしまっては、すでに手遅れでは…」
(真田)「ここは私に策があります、聞いてくれますかな?」
(成正)「聞くだけ聞こうか」
こうして真田の策を聞いた黒田成正は真田の策を採用
手持ちの兵のうちから精鋭百名を真田に与えた、そしてこの中に「景」の姿もあった
作戦はただの横槍であるが、一瞬で敵の大将を討ち取るというものであった
これも「景」などの強いサムライがいるからできる策なのだが…

こうして夜明け前に真田率いる奇襲部隊は敵陣の側面に移動して時期を待った
朝、黒田の本体が動きこれに反応して尼野の陣も動いた、昼前には両軍が激突
しかし、圧倒的数が違う為に、黒田軍はすぐに崩れはじめ後退をする
それを追う尼野軍、尼野軍の陣形が縦に長く伸びる
そこを見逃さず真田が突撃をかける
(真田)「今だ、皆のもの突撃!」
(黒田軍)「おぅ!!」
真田率いる騎馬隊が尼野の本陣を狙う
奇襲に気付いた一部の者が対抗してくるが、真田は気にもせずに、大将のいる本陣を目指す
そして、真田、「景」、を含めた10数名が本陣への突撃に成功する
(真田)「大将はお前にやるから、回りは気にするな!」
(景)「わかった!」
目の前にサムライ1人と式が2体ほど大将の前に立ちふさがる
(景)「邪魔だ、そこをどけ!」
「景」が2振りほどでサムライを切り倒す
式の方は真田が素手で相手をしている
そして大将の尼野善安と「景」が対峙
(尼野善安)「おのれ、おまえらごときにこの尼野が負けるわけが…」
(景)「うるさい、だまれ」
「景」の刀が尼野を切る、崩れる尼野善安
死んだ尼野善安を見て、真田が叫ぶ
(真田)「総大将、尼野善安討ち取ったり!」
その後、総大将討たれるの報を受け、尼野軍は総崩れとなり、撤退していく

そのころ時同じくして相馬側でも合戦が始まっていた
こちらは相馬3千5百に対し尼野軍は1万、PC達は本陣に控えて様子を見ていた
相馬軍は魚鱗の陣で迎え撃った
が、やはり数に勝る尼野軍に相馬軍はおされていた
そして、ついに尼野軍の一部が相馬軍の本陣にまで攻撃を開始した
攻撃をしている尼野軍を指揮しているのは、丹羽政宗である
その攻撃のすさまじさに、相馬軍の近衛部隊が次々と倒されていった
その時…
(塵)「やはり、俺がやるしかねぇか…」
とつぶやくと、丹羽政宗の前に立ちふさがった
そばにいる「篠」、「響」は別のサムライと戦っている
(塵)「けりをつけようぜ!」
(丹羽)「ふん、逃げ出した奴がなにを言いやがる」
というと、二人とも刀を抜き、サムライ化する
(丹羽)「俺に勝てるかな?」
丹羽の刀が「塵」を襲うが、「塵」はその攻撃を避ける
逆に丹羽が傷を負う
(丹羽)「やるじゃねぇか…稽古はおこたってなかったってことか」
(塵)「ふっ!、まっそんなところさ」
今度は「塵」から斬りつける
(丹羽)「っち」丹羽がまた傷を負う
(天の声:やばい、サイの目が悪い…このままではここで死んでしまうぅ)
(丹羽)「ぜんぜん、きいちゃいねぇぜ」
「塵」の腕のあたりが血で染まる
(塵)「っち、かすったか」
塵の刀がまた丹羽を斬る
かなりの傷を負い、回りにいたサムライも響と篠にやられてしまったのを見ると丹羽が撤退の合図を出した
(丹羽)「すでに勝敗は決しているんでな、今回は引かせてもらうぜ」
(丹羽)「それから、そこの坊主」と響の方に向かって丹羽が言う
(丹羽)「昔、お前の大事なヨロイを斬った奴はそこの男だぜ!」
と塵の方を指して行った
(丹羽)「そんな男といるといつ裏切られるかわかんねえぞ、坊主!」
というと丹羽は合戦の中に姿を消した

(響)「ほんとぅ…なんですか?塵さん」
(塵)「あぁ、…本当さ」
塵はそれ以上は語らなかった…

この戦いで相馬軍は居城「呉城」まで撤退した

相馬軍にとっては予定通りの?敗退でしたが
予想外の黒田軍の勝利の方により尼野軍は当主「尼野経平」が出陣
相馬軍を一気に叩きつぶす策に出た
このことは黒田軍、相馬軍に知れるところとなる
そして、黒田軍にいる真田から相馬元春の元に一通の書状が届きます
そこには、当主「尼野経平」の最新の場所を教えて欲しいという内容が書かれていた
そこで相馬元春は尼野経平の現在の場所を確認するために忍を多数呼び寄せた
その中に篠の姿もあった
そして、篠の活躍もあり、尼野経平のいる場所を相馬軍は正確に知ることができた
このことは、すぐに黒田軍にいる真田のもとに報告された

黒田側
(真田)「成正殿、尼野経平の居場所がわかりました、そこで…わたしに兵50ほどを与えていただきたい」
(黒田成正)「こんどは経平を討つというのか?いかに真田殿でもそれは無理というもの」
(真田)「無理かどうかはやってみなければわかりません」
(黒田成正)「うーむ、では50貸しましょう」

ということになり、50人のサムライを含む強者が集められた
(真田)「これより極秘の任務にみんな付いてもらう」
(景)「それは?」
(真田)「尼野経平を討つ」
(景)「この人数でか?」
(真田)「その通り!」にこにこして言う真田
(景)「少なすぎないか?」
(真田)「少ないから敵には気付かれないだろう?」
(一同)(あきれて言葉もでない)
で、皆には流民の格好で行ってもらう
(景)「げげっ、最低〜」
(一同)「景殿がいれば心強い、まぁなんとかなるだろう」
(景)「そういう問題じゃないだろぅ!」
というこで、黒田の陣から流民の集団が尼野経平の本陣に向かって密かに動いた

途中、尼野軍に見つかるようなこともなく(なにせ数が少なすぎる)真田率いる決死隊は5日後に本体と合流しようとしている尼野経平の部隊を発見した
(真田)「この先は谷になっているから、そこで待ち伏せだ」
そして丁度昼すぎ、天気は雨(都合が良すぎ(苦笑))
谷を見渡せる崖の上で待ち伏せをしていた黒田軍の下を丁度、尼野経平が通る
(真田)「よし今だ、生き残った者は沼田城で会おう、いいな」
(一同)「おぅ」
真田の号令のもと、黒田軍は崖を降りる(落ちる)
何人かの者が足をすべらし落ちてゆく
(真田)「経平は景、おまえがやれ、俺はまわりの近衛をやる、いいな」
(景)「わかった、承知した」
景、真田が先頭になって、経平のいる場所めがけて斬りこむ
邪魔に入った何人かの者は景が一瞬で斬り、その倍の数を真田が素手で倒す
そして、目の前に経平の輿が見える
景が経平を斬ろうと駆け寄ると、その前に一人のサムライが立ちふさがった
景はそのサムライを斬ろうとするが、その顔は景が昔よく知っている顔だった
景「あなたは…でもたしかに死んだはず」
そう、それは昔死んだ景の恋人だった
サムライ「俺を斬るのか…」
景「いいえ、そんな」
と言い、景は刀をおさめる
その時、恋人であるサムライの刀が景を斬る
景「なぜ、私を斬るの」
そのサムライは何もいわず立っている
横から真田の声がする
(真田)「はやく経平を斬れ」
(景)「でも…」
サムライ「俺を斬るのか?」
また恋人であるはずのサムライがささやく
景は邪気をはらうかのように心を集中させる
すると、目の前の恋人の顔がゆらいでゆく
(真田)「はやく、そののっぺらぼうを斬らねえか!」
景は近衛のサムライ5人と互角に戦っている真田を見、次に目の前のサムライを見る
その顔は、昔の死んだはずの恋人ではなく、なにもないのっぺらぼうをしていた
サムライ「俺を斬るのか?」
景「わたしの、わたしの大事な思いでを…わぁ」
景の刀がサムライを斬る
サムライの体からは血は出ない
景「傀儡か…」なるほど
サムライ「俺を斬る…のか?」
片手を斬られ、ぼろぼろになりながらサムライがささやく
(景)「まだ言うか!」
景がサムライにとどめをさす、そして、経平と対峙する
(経平)「このような所で死ぬのか、っふそれも運命というものか…」
(景)「覚悟!」
景の刀か経平を斬る、くずれるように経平が落ちる
近くにいた黒田のサムライが言う「経平は討ち取ったぞぅ」
(真田)「よし、撤退だ」
そのときすでに真田の足もとにはサムライ7人、式5匹が倒れていた

景と真田がぼろぼろになりながらも落ち合えたのは2時間ほどしてからである
まわりにも10名ほどの黒田軍がいる
(真田)「よし、沼田城に帰るか」

相馬側
響が自分のヨロイを斬ったのが塵であることを知ってから5日が経とうとしていた
その間二人は話しをしていない
そんな中相馬軍と尼野軍の最後の合戦が始まろうとしていた
響も塵も篠も本陣で待機している、陣の構えも防御一点の陣形である
「先陣が戦闘に入りました」本陣に報告がはいる
次々とはいる報告は相馬軍にとっては悪い知らせばかりだった
その時「ヨロイがきまーす」
尼野軍のヨロイが本陣めがけて特攻を仕掛けてきた
相馬のサムライが止めようとするがまったく歯が立たない
(響)「俺が止める!」というと響が本陣を出てゆく
その後を塵が隠れるように追う
ヨロイの前に響が立つ
ヨロイが手に持った銃を連射する…が間一髪のところで響が避ける
すると珠がきれたのか銃を捨て、太刀を抜き高速移動で響に向かってくる
(響)「一撃で仕留めてやる」
というと、ヨロイのコクピット目掛けて斬甲刀を突き刺す
ヨロイの太刀を見事かわして、響の斬甲刀がコクピットに深く入る
(響)「やったな」響が斬甲刀を抜く
と、その時ヨロイがまた動きだした
ヨロイを見る響、そして響にはヨロイの中の中心、心珠の中で響を泣きながら睨んでいる子供の顔がわかった
(響)「しまった、野ヨロイにしちまったか」
修羅となり響を襲うヨロイ、その一太刀が響を斬る
一撃で紅に染まる響
その時後方から聞きなれた声が聞こえる
(塵)「そんなことでは俺には勝てんぞ!俺を倒すんじゃないのか?」
(響)「ちきしょう、狩ってるさ」
響の斬甲刀がヨロイを斬る…がまだヨロイの動きは止まらない
(響)「まだダメか…」
ヨロイの太刀が次々と響を襲う
(響)「っち、もうダメか」
弱気になっている響に塵の声が飛ぶ
(塵)「そんなヨロイにてこずっているようじゃ俺に勝てないぜ」
一瞬、後ろを睨みつけた後、前のヨロイを見る響
(響)「うぉぉぉ!修羅になってもお前は倒す!」(一同パチパチパチ拍手)
響の気合の入った一撃がヨロイに入るとヨロイはようやくその動きを止めた

一同ほっとしていると「赤い甲胄がきます!」またまた凶報である
(塵)「今度は俺の番だな」
戦闘の赤い甲胄のサムライの前に立ちふさがるように塵が立つ
そして、対峙する二人
(丹羽)「また邪魔するのか」
(塵)「ここでかたをつけようぜ!」
(丹羽)「そういうことか…」
二人とも刀を抜く
丹羽と塵と刀が交わる、次第に丹羽の体が血で染まる
(塵)「俺の勝ちのようだな」
(丹羽)「っふ、まだ俺は本気じゃないぜ」
(丹羽)「やはり、片目じゃダメかよ」
というと眼帯をはずす
(塵)「てめぇ、両方見えるのか!」
(丹羽)「これも修行の為さ、さて続きをやろうぜ」
丹羽の動きが早くなり、今度は塵が押されてゆく
(丹羽)「さっきの威勢のよさはどうした?」
(塵)「っち!」
塵の体が赤く染まってゆく
その時、後ろから塵を呼ぶ声がした
(響)「っへ!塵もたいしたことねぇなぁ、俺に斬られる前にそこで死んじまいな」
(塵)「ぬかせぇ!」
塵の刀に気合がこもる
(丹羽)「これで終わりだな」
(塵)「まだまだ」
丹羽の刀をかわし、塵の刀が丹羽を斬る、ひざまずく丹羽
(丹羽)「さぁとどめをさしな」
(塵)「勝負は俺の勝ちだ、さっさとどこかに行きな」
(丹羽)「後で後悔するぜ」
と言い、丹羽が立ち上がると一人の伝令が丹羽のもとに走ってくる
(丹羽)「なに!、経平殿が…そうか」
(丹羽)「ものども撤退だぁ」
というと、尼野軍は次々と撤退していった

そして合戦から2日後、明日は黒田軍にいた真田と景がもどってくるという時
(塵)「俺と決着をつけたいんだろう?」
(響)「いいんだな」
(塵)「あぁ…」
塵と響は誰もいない呉城のはずれで決闘をしていた
結果は響の善戦むなしく、塵が勝つ

そして次の日
黒田軍にいた真田と景がもどる、また黒田の静姫と成正が呉城をおとずれた
(成正)「景殿、これからどうなされるのですか?」
(景)「あまり決めてはいません」
(成正)「もし、よろしければ黒田の客将としてしばらく、黒田に留まってはくれませんか」
(静姫)「わたしからもお願いします。成正のそばにいてくれませんか」(ゆっくりした口調)
(景)「結構な話しですが、私にはまだやらなくなはならないことが…」
(本心:静姫のところになど行けるかぁ)
(成正)「そうですか…残念ですが仕方ありませんね」
と言い残すと他の者に挨拶をした後、景は西へと旅立った

(輝元)「塵殿、そんたこれからどうする?」
(塵)「また旅に出ます」
(輝元)「そうか…それは残念じゃ、してどちらに?」
(塵)「とりあえず東にでも行こうかと」
すると真田が
(真田)「殿、長いあいだお世話になりました、私も塵殿とご一緒したいのですがいいですか?」
(塵)「おれはかまわないぜ」
(輝元)「真田いや、陸奥飛鷹殿、あなたの好きなように」
(真田)「もうその名は捨てました…」
(塵)「陸奥か…なるほど」といい何かを納得した後
(塵)「では行きますか飛鷹殿!」
(飛鷹)「おぅ」
と言い二人が歩き出すとその後を一人の女性がかけてくる
(篠)「私も行きます、私はあなたの目付ですからね」
その後を大きな刀をもった男が…
(響)「俺も行くぜ、あんたをそのうち斬らにゃいけないからな」
(塵)「勝手にしろ」
こうして、塵、響、篠、飛鷹の4人は東へと歩きだした

終わり

マスターのつぶやき
あぁ長い、長かったです。
特にこのシナリオ3は二つに別れるからリプレイが辛い、なんと一ヶ月もかかりました
で、感想ですが天羅はすごいってのが率直な感想です
私にここまでリプレイをおこそうとさせたんだから凄い!
とまぁ、凄い凄いといっていてもしょうがないのでちょっと反省をば…
まずは今回、忍の篠の活躍の場がほとんどなかったのがねぇ
やっぱり忍と合戦場は相性悪いね
それからリプレイでは最後に出てくるはずの金剛機が抜けてます
これはその後の展開と関係がなくなったというのと書くのが面倒になったってのが理由です(オィ)
あとはまずまずうまく行きました。まぁシナリオのひねりが足りなかったけど
うまくまとまったからいいっかぁ
というわけで、個々のPCおよび主要NPCの説明は別のページということです
ではでは、また機会がありましたらリプレイ書きますので…その時まで再見

平成9年5月12日