天羅万象 リプレイ 1

キャラ紹介

塵(世捨て人)
サムライを捨てた男、過去については謎

神封寺 景(サムライ)
女性、弱い者を嫌う

響(鎧狩り)
16の男の子

篠(忍)
16歳のクノイチ

プロローグ
舞台は相馬の国の山里今この地方は不作であちこちの村で飢えに苦しんでいた
PC達のいる村はまだよい方である
PCのいるやっかいになっている寺に村長が住職を頼ってやって来る
「隣の村がかなり飢餓で苦しんでいるようじゃ、そこでこの村の物資をちょっと隣村まで運んでやりたいんだが、峠にゃ山賊がでて困る、どうしたものだろう住職」
住職は、「塵」「景」の方を見て(住職)「腕のたつ者はわしがなんとかしよう」
そして住職は「塵」「景」「響」を呼び(篠は隠れている為にわからない)物資の運搬の護衛をPC達に頼む、すると

(塵)「護衛はできない、しかし隣村に行く用事がある」

(景、響)「護衛なんかできない」
ここで住職隣村状況を景と響にこくこくと訴え二人を説得する
(景、響)「仕方ない、行きますよ」
(住職)「では明日の朝出発じゃ、頼んだぞ」

そして、次の日の朝
荷は2台の車に乗せられ隣村に出発した、そこには護衛の「景」「響」そして人足に変装した「篠」の姿があった
その後をゆっくりと「塵」がゆく
途中昼の休憩、通り雨があったが、夕には峠の頂上の小屋に一行は付く
すると人足達はいきなり酒盛り(定番でしょ)「塵」も加わり、裸踊りまで登場しての一時の宴会となる
そのころ外では警備の「景」と「響」、そして屋根には「篠」の姿があった
夜もふけた頃、人足が「厠じゃ」と出てくる
その後をもう1人「わしも厠じゃ」と出てくる…しばらくすると、鳥の鳴き声が夜の闇に響く
すると、小屋の周辺に8つほどの影が現れる
殺気に気付くPC達、じりじりと小屋に近づく影
小屋から20mほどまで近づくと一斉に矢が外で見張っている「景」「響」めがけて飛んでくる
しかし、二人は持っている刀で矢を全て叩き落としてしまう(天の声「やっぱり普通の人間じゃ無理だよね」)
山賊達は矢が無理だとなると一斉に刀を抜き二人に襲いかかる
それを次々と斬っていく「景」と「響」二人に足元には次々と山賊の死体が積み重なってゆく
そして、後は4人を残すのみとなったとき「撤退だぁ」闇の中から首領らしき者の声がして山賊が逃げ出す
それを追いかけ切る二人
そして首領も「篠」の放った忍術で身動きが取れなる
その時小屋の方から「塵」の怒鳴り声が「もういいかげんにしろ」・・・二人は山賊を追いかけるのをやめた
最後に生け捕りにした首領に「景」が問う

(景)「なぜこんなことをする」
(首領)「しれたこと、生きるためよ」
(景)「なら、死ね」というと「景」は首領の口に刀を入れた・・・
(塵)「哀れな」

夜が明ける、回りには山賊の死体がころがっていた
人足達は「うちの用心棒たちはさすがじゃな」と口を揃えてたたえた
そして昼には隣村に着く一行
村では一行を温かく迎えた、そして村人が食料を取り分けようとした時・・・
「まてまて!」街道を砂煙をあげて馬がやってくる。どうやら武士のようである
武士は全員で3人、その中の一番えらそうな中年の男が叫ぶ
「その物資は、我等が徴収する」

(景)「なに!?」
(中年の男)「ここの村はな、税をいままで滞納していたのだ!この物資はその滞納分として、この木村長春が徴収いたす」
(景)「なにを、お前やるか」刀に手をかける景
(木村)「ふん、犬がよく吠えるわ」
(景)「言ったな」刀を抜く景

後ろに下がる木村とその部下
そこを先程、木村がやって来た方向から一人の男がやってくる
それを見た木村は男の方に駆け寄る
男は白髪の老人であった、すこし汚れた着物を来て、顎鬚を生やしている

(木村)「刀を納めるなら今のうちだぞ」というと
(木村)「後を頼んだぞ」と言ったが早いか馬に乗って帰ってしまう木村とその部下

追いかけようとする「景」
しかし、「景」が動くよりも早く老人が懐から2枚の紙を出す

(塵)「式神か!」
「塵」が言ったが早いか老人の取り出した紙はみるみる人間のようなものに変化する

それは人に似てはいるがその手は巨大な爪になっており、背中は曲がっている化け物だった
そして、2匹の化け物は「景」とその後ろにいた「響」に襲いかかる

(景)「なら、こっちも」言ったが早いかみるみる「景」の体がサムライ化してゆく

(老人)「女のサムライか・・・っふ」

式神と戦う「景」と「響」
しかし、今度の相手は山賊とは違っていた(天の声「今度は強うぞぅ」)
「景」「響」の体がみるみる赤くなる、特に「響」は虫の息である

(響)(「おれの力はこんなものなのか、もっと強い力が欲しい」)
その時(塵)「見殺しにもできんか(ぼそり)」(サムライ化する塵)
「響」を襲っていた式神を一刀のもとに切り捨てる「塵」

(老人)「ほぅ、まだ一人つわものがおったか」
そして「景」の方もなんとか満身創痍ながら式神を倒す
2体の式神を倒されると老人は「さて帰るとの」と行って帰ってしまう
それを追う力はPC達にはなかった
そのころ「篠」は逃げた木村達を追っていた
そして、村のはずれにある武家屋敷に入ってゆく木村達を確認すると村に戻る
そして、その日の夜

(村長)「さてどうしたものかの」
(景)「とっとと、食べちゃえばいいだろう?」
(村長)「しかしのぅ、木村様は恐いし…うーん困ったのう」

他のPC達はというと

「塵」村長の家ですでに寝てる
「響」「じじい……コ・ロ・ス」(天の声「オイオイ」)
「篠」(「私は知らないよ」)

そんなこんなで次の朝
殺気を放つ影が朝靄の中に3つ
その殺気を察知し対峙する「景」と「響」
(「塵」はその後ろに、「篠」は村長の家の屋根裏に)
殺気を放つ者は「木村」「謎の老人」「サムライ」である

(木村)「村長を出せ」
(景)「やなこった、とっとと帰れ」
(木村)「犬に用はない」
(景)「なにを!」
(木村)「弱い犬ほどよく吠える」
(景)「叩っ斬ってやる」と刀を抜く

一歩下がる木村

(サムライ)「きさまの相手は拙者がいたす」と「景」の前に出る
(景)(「似ている」(昔死んだ恋人を思い浮かべる))
(サムライ)「他の者は手出し無用」というとサムライ化する

同時に「景」もサムライ化(「この男が切れるか?」自分の心に問いただす)

(老人)「坊主にはこいつで十分じゃろ」と式札を2枚打つ
(響)「今度は負けない、てめぇを斬る」

式札が化け物の形になってゆく、一つは昨日と同じような爪にトゲのあるもの
もう一匹は翼のあるものになる
そして地上の式神が「響」めがけてトゲを発射する
よける「響」(「前とは違う」)
そして「響」が斬甲刀をふるう、よろめく式神(天の声「気合使いまくってる・・・まずい、式神がやられてしまう」)
「響」がもう一度斬甲刀をふるうと式神は崩れ落ちる

(老人)「少しは強くなったな、小僧」というと懐からもう一枚の式札を出す
(響)「まだ持ってるのか!」

式札は大きな円盤に手足がついたような化け物になる
そして「響」が式神を斬ろうとした瞬間、目の前で式神が自爆した

(響)「姑息な!」といいつつ老人めがけて斬甲刀を降りおろす
しかし、老人はその巨大な刀を手に持っていた杖で払う
(老人)「まだわしは斬れぬよ、小僧」
(響)「今度こそ」といいつつ刀をふりあげようとすると老人が口笛をふいた

すると、上空から天狗の面を付けた者が老人を抱えて飛び去ってしまう

(響)「くそ・・・力が欲しい、奴に勝てる力が」

そしてもう一匹の式神が「響」に襲いかかろうとする時、村長の家の屋根裏から「篠」のクナイが飛ぶ
式神は「篠」めがけて攻撃する。しかし攻撃は失敗式神は村長の家の屋根に激突屋根裏で羽をばたつかせる
そこに「篠」のクナイが飛ぶ、しばらくすると式神は動かなくなる
そのころ「景」と相手のサムライは相手に軽傷を与えた程度で対峙していた

(サムライ)「なかなかやるな、ではこれではどうだ」サムライの刀が「景」を襲う

それを間一髪でかわす「景」
すこし離れた所で見ている「塵」がいう

(塵)「斬れないならオレが代わりに斬ってやろうか?」
(景)「大丈夫、斬るさ・・・(あの人は死んだんだ)」
(サムライ)「スキあり」サムライが踏み込んでくる
(景)「うわぁぁぁぁ」気合の込められた「景」の刀がサムライを斬る

致命傷を受けるサムライ、と同時にサムライ化が解ける

(サムライ)「死合で死ぬは武士の本望」と言い、息を引き取るサムライ
「景」の心には空しさだけが残る

最後に木村長春だけが残った、彼は歯ぎしりしながら叫んだ「こんなはずでは・・・」

「響」の斬甲刀が木村に向かう

その時「双方争いをやめーーーぃ」一人の身分の高そうな武士が馬にまたがり街道をかけてくる、そして仲裁にはいる

(仲裁に来た武士)「拙者は相馬の国の軍師「相馬元春」と申す」
(相馬元春)「木村長春はワシがあずかる、よいな」というと木村は縛られ連れていかれる。その後「景」「響」「塵」に向かい
(相馬元春)「その方ら、ご苦労であった、で相馬の殿がそちらに相談がある、ご同行願えないか?」とPC達に訪ねる
(景)「わかったついてゆこう」

PC一行は相馬の軍師の後を付いてゆく

マスターのつぶやき
天羅の一回目のシナリオのリプレイです

リプレイではちょっとカットしてある所があります(本当は「響」が老人の名前を元春に聞くシーンがあるんだけど、それは次回にしてあります、その他あちこち違うところはありますが、だいたいの流れは合ってます)

最後はうまくまとまらなくて困りました
悪役も本編では木村長春ではありません(本当の名前は忘れてしまった(苦笑))
それから、「篠」の存在が薄すぎでこれも失敗だったかな?
次回はもう少し他のPCと係われるようにします
最初ということで、難しい設定は一切ありません
面倒でそういうのは作りませんでした、おかげでPC達がのびのび動けたのかもしれません
謎の老人も、ただの外法師で今回死ぬはずでしたが、「響」が燃えたために生きてます
おかげでいいNPCが一人できました(井澤さんに感謝)
次回は一部のPCに過去の設定も入れてかなり重いです、周辺地図も書きました
本当の悪役も出てきます
全員が活躍できるといいんだけど、さてさてどうなることやら